有田町にある酒蔵さんで宮の松というお酒を醸しておられます。
以前から名前は知っていたんです。情報誌「特選街」での全国日本酒コンテストで、平成13・14年井上杜氏が造った馬場酒造さんの「能古見」純米酒・大吟醸が続けてランキング1位グランプリになりました。
その名人・井上杜氏がいる蔵と言うことで気になる存在でしたが、飲む機会がなく、ご縁がありませんでした。
ところが、近くの居酒屋さんでたまたま飲む機会に恵まれたんです。
飲んでみたら、決して今どきのお酒のようにインパクトはない、しかし存在感がないわけではなく、じわじわと後を引く旨さがあるではありませんか。
飲み飽きない、すごくいいお酒だと思い、早速蔵元を訪問してきました。
「松尾酒造場は江戸末期に七代当主松尾長助の創業以来、百五十年余りに渡り名水と豊かな自然に恵まれた有田郷の地で、酒造りに取り組んでまいりました。」と蔵元HPにはありますが、よく調べてみたら260年くらいの歴史があるのだそうです。
彼は僕の結婚披露宴の引き出物を作ってくれた方で、お互いにびっくり!
社長とのお話は、有田の歴史など興味深いお話をいただき、もっと話をお伺いしたかった。
目指す酒質では、感じた通り、「甘露のように飲んだら身体の隅々にまで染み渡るような滋味深い酒、派手でなくとも気がついたら杯が進んでいるような酒がいい酒だと思っている。」とのこと。
そのとおりの酒質です。すっきりしてるけど、飲み飽きない、そんなお酒を醸されてます。
特別な酵母を使うでもなく、有田産の山田錦を小さな仕込みで協会9号で低温で醸していく。
オーソドックスで王道の酒造り。造ったお酒はすべて槽で搾ります。
最初に搾れてくる「あらばしり」が入荷しています。どうぞお楽しみに!
社長のお写真をいただこうと思ったのですが、いやいや勘弁してくださいとのこと。
お忙しい中、すごくご丁寧に対応いただきました。素敵な社長さんです。
有田の陶器市でも出展されてるそうなので、会いに行ってはいかがですか。
○宮の松 特別純米酒あらばしり生 1.8L¥2700 720ml¥1350
早速、入荷しました。ぜひ一度お試し下さい!