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Channel: 酒屋さんの酔いどれ日記
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ワインとアンモナイト

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ワインとアンモナイト?

 
アンモナイト
いきなりこの写真ですが、なんだかわかりますか?
そうです。アンモナイトの化石なんです。
フランスって大昔は海の底だったって話聞いたことあるでしょうか。
写真の化石はフランス中央部にあるシャブリ地区の畑で見つかったものです。
 
シャンパーニュ地方のコート・ド・ブランという所では、土を2mも掘ると真っ白い石灰の土壌が出てきます。
champagne岡の削れた斜面が真っ白なのが石灰です。
このように人類が誕生するより以前、数億年以上前の地層にぶどうの根は張っていきます。
普通の果物は地表に根を張るらしいのですが、ぶどうはどんどん地下に向かって根を張るそうです。
数億年前の地中のミネラルを吸収して育ったぶどうの実、食べてもそのミネラル感は分かりにくいかもしれません。
しかし、これがワインになったときに、大地のミネラルはワインに色々な表情を与えてくれます。
面白いことに、土壌が変わるとワインの風味も違ってきます。
ほんの5mお隣の畑のブドウでもワインにすると全く違う性質が出てしまいます。
 
ラベルに「天地人」という文字をあしらった日本人の造り手さんがいますが、本当にワインって天と地と人の産物なんだなと思います。
地域(国)によってワインの味わいがありますが、ぶどう品種などよりもっと根本での違いがあるのも実はこの土壌や気候(天)の違いなんです。
今回はほんのさわりですが、「地」についてのお話でした。
3月24日25日のナガサキリンネ、同じく25日のノムリエ協会定例会ではこの土壌の違いを感じれるようなワインを用意してますよ。
どうぞお楽しみに!


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