つづき~
さて、千代の光酒造です。
他の新潟の有名蔵とするとかなり小規模な蔵で生産高は約2000石。
(ちなみに同じ上越地区の雪中梅さんは約5000石、久保田の朝日山さんは約3万石)
上越の地元を大切にしてるとのことで、事実、その日3件目に行った焼き鳥屋さんのマスターは
家では数ある地元の酒の中で千代の光の普通酒を愛飲してるとのことでした。
こちらは、ちょっと甘く感じるくらいの淡麗甘口といったところでしょうか。
とてもやさしい、おだやかな旨さと飲み飽きしない酒質。
それが2000円前後の本醸造や普通酒だったりするのがすごい!
新潟のお酒はどこもそうですが、純米や吟醸よりも普通酒や本醸造がとても旨い!
ここももちろんそうですが、生産量の7割は地元消費だとか。
これこそ、地酒のあるべき姿というのを見たような気がしました。
安くて美味しい地元の酒をいつでも飲めるというのはとても幸せですね~
それだけ通常の酒でさえ、麹造りから手抜かりのない酒造りが伺えました。
そしてここでは、そのスタンダードだけではなく、有機米や新しい品種にもトライされてます。
今仕込み中のこれらの酒を試すのがとても楽しみです。
(写真は杜氏と蔵元の娘さん)
そしてお楽しみの直江津ナイト!
旅館からふらふら近所を散策して3件ほどのお店に立ち寄りました。
地元でどんなお酒がどんな風に飲まれているのか、またその地の肴も楽しみでした。
先ほど出てきた、直江津駅のすぐ近くの焼き鳥屋さんはカウンター7席くらいの小さな店。
でもお酒は全て地酒!十数種類の地酒は全て普通酒。
そこに純米やら吟醸やらの文字は一字たりともございません。
価格も1合で350円から500円までの範囲。しかもどれも旨い~!
年配の方々が多かったですが、とてもよくしていただきました。直江津いいとこ!
そして2番目に行った中華料理店もとてもよかった。
正直、外から見たら何の店だかよく分からなかったのですが、なんとなく
インスピレーションが働いたので入ってみたのですが、大正解でした!
米のおこげのあんかけを頼んだのですが、これが本格的で激ウマ!(写真下)
また、酒が雪中梅の普通酒が一合\350円。なんと2合で650円!
他の店でもやはり雪中梅は高価(600円前後)なのですが、ここは雪中梅が売れないころからの
長い付き合いだそうで、よくしていただいてるとのこと。
(地元の方はあまり雪中梅は甘くて飲まないという方が多いそうです。私は有名銘柄の中では
最も好きなのですが)
しかし色々と直江津の人情にふれさせていただいた一日でした。
つづきはまた次回に