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Channel: 酒屋さんの酔いどれ日記
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越後遠征

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先月20日より、上越~白山・加賀~福井の酒蔵を訪問してきました。
一度には何なので、今回は上越編ということで。

上越では、妙高山酒造(越乃雪月花)と千代の光酒造(千代の光)を訪問。
高田市の妙高山酒造は2回目の訪問。こちらのご自慢の2000本収納の瓶貯蔵用冷蔵庫と
瓶燗システムを見学。
通常はタンクで熟成するところを、こちらでは新酒を搾った後に-5度でタンクで保存。
酒の分子が活動しない温度で保管しておき、随時瓶詰めして火入れ。
ここで瓶に酒を詰めたとき、栓を半分開けた状態で火入れします。
すると温まった液体は膨張するので栓の下まで液面が上がってきます。
その後完全に栓をして、液体が冷えると元の液面まで下がるのですが、このとき栓と液面の間には
酸素がほとんどない状態になります。そして5度の大瓶貯蔵庫(写真下)で出荷を待ちます。
手作業で手間がかかるため、一日1000本しか瓶詰めできないそうです。

この方法だと、通常2回火入れするところを1回の火入れですむ分、品質が搾りたてに
より近くなり、酸化がふせげるというメリットもあります。
しかし、一日の瓶詰め量が決まってるため、生産量が増やせませんが。

そしてその気になる酒質ですが、素晴らしい賞を受賞されていました。
昨年6月の越後杜氏が集まっての品評会で、なんと第1位の成績を修めたそうです。
数ある新潟の有名銘柄(寒梅、八海山、久保田、雪中梅、〆張鶴などなど)を
抑えての栄えある受賞。そしてその酒質を落とさず瓶詰めする技術。
要注目の蔵元ですよ!(レンタカーだったので試飲はできませんでした・・)

しかし、ここでは旧新井市の豚汁屋さんでごちそうになり、会長の熱いお話を聞いているうちに
あっというまに夕方になっていました。
次の目的地の千代の光さんに着いたのは、もう暗くなった5時すぎでした。
(長崎では6時くらいまで明るかったもので、ついつい時間の感覚が緩んでました)
(また妙高山酒造さんも他にも色々伝えたいこだわりがあるのですが、あまり長いのもなんなので
 また別の機会に)

その千代の光酒造。
こちらは「越くにの五峰」(新潟で5本の指に入る銘酒の意)の名の通り、
酒の世界では全国に名をとどろかせる名醸蔵です。
約束の時間に遅れて緊張気味だったのですが、社長の娘さんと杜氏さんに
とても親切にしていただきました。
ちなみに娘さんは東京のOL生活をやめて蔵で酒造りに励んでられます。
ご自身のブログもよろしかったら覗いてみてください↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kohmi0125

さて、しょうしょうバタバタしてきましたので、つづきはまた明日

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